2009年01月23日

兵庫県議会

兵庫県議会健康福祉常任委員会の柏原病院視察に
守る会も同席し、活動報告をさせていただきました。
 
まずはじめに、これまでに守る会が受けた
取材・視察・講演依頼の一覧をご覧いただきました。

地域医療の問題はさまざまな地域で深刻になっており、
住民・医療者だけでなく県や市など地方自治体(行政)も、
どうしたら地域医療を再生できるか?を真剣に考えています。
時間外受診者数が減り、
実際に新しい医師が赴任した「県立柏原病院小児科」と
「県立柏原病院の小児科を守る会」の取組みに大変興味を持ち、
自身の地域の問題解決のヒントにしようと多くの方々が訪れ、
また医療フォーラムなどに招いてくださっています。

次に、守る会が市内の子育て世代に向けて開催している
医療勉強会「ママのおしゃべり救急箱」のスライドを
体験していただきました。

「ママのおしゃべり救急箱」では、
医師減少が止まらず救急搬送の50%が市外搬送だという
丹波の地域医療の現状を伝えています。
また、お産に関するクイズから
医療の不確実性や医師と住民の意識のギャップを認識してもらいます。

その後、
私たちが丹波市内で行われている医療勉強会などに参加して知った
医師の待遇の実態を示す資料をご覧いただきました。

民間病院よりも公的病院の待遇が低いこと、
非常勤よりも常勤の医師の待遇が低いこと、
頑張っている人が報われるようなシステムが必要なのではないでしょうか?

県立病院常勤医の待遇改善に取り組んでいただくようお願いをしました。
また、医師を大切にするという機運を
県民運動としてもっと高めていくことが大切です。
行政・医療者・住民が安心して暮らせる地域づくりのために
それぞれの立場で出来ることをしっかりとする必要があります。

地域医療の再生は総力戦です。

丹波の地域医療を守ろうとする住民の取り組みが
マスコミに取り上げられるなどしてどんなに有名になっても、
私たち住民は
お医者さんの待遇改善や医療システムの整備をすることはできませ
ん。
これは、行政にしか出来ないことだと思うのです。

しかしその後の議員の皆さまからの意見は以下のようなものでした。

・待遇を良くすれば医師が増えるわけではない。
・守る会の取組みは素晴らしい。
・住民の意識改革がいかに大切かを物語っている。
・勤務医と開業医の連携(病診連携)をもっと進めるべきだ。
・地域医療再生のためには短期・中期・長期的なプランが必要だ。
  それを県としても 実行していきたい。
・県の働きかけもあり、篠山市にある兵庫医大篠山病院は存続した。
・県としても丹波地域の医療を守ろうと努力している。

閉会後、地元選出の石川憲幸議員と小西隆紀議員が
私たちのもとに駆け寄ってこられ、
守る会との懇談を約束してくださいました。

これをきっかけに兵庫県の地域医療再生への取組みが
さらに前進するよう心から願っています。